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世界の終わり。
2024年05月21日 (Tue)
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2010年01月05日 (Tue)

 天井からぶら下げられた電球を眺めていたら、眠くなるどころかどんどん目が冴えて来た。冷たい布団の中で、僕は電球に向かって「動け動け」と念じる。するとあら不思議。何と電球がぐるぐると回り始めた。どんどん振り幅が大きくなって行く電球は、ちぎれてしまうのではないかというくらいぐいんぐいん旋回している。電球の影が壁じゅうを這い回っている。なんてこった。怖くなって僕は目を閉じた。十数える。目を開けると電球が止まっていると良いなと思う。動けと念じたのは僕なのに、なんてわがままなんだ。電球さん、ごめんなさい。ゆっくりと目を開ける。淡いだいだい色の光が視界に飛び込んでくる。電球は動いていなかった。数分前、僕が「動け」と念じる前と同じように静かな顔をしてそこからぶら下がっている。僕は安堵して寝返りを打った。冷たい布団の更に冷たい部分に足が触れ、いちいち心臓を揺さぶる。壁に掛かった時計を見るとぼんやりと、見えるか見えないかのところで見えなかった。布団に入ったのが一時過ぎだから、きっと今は二時半くらいだ。
「眠れないの?」
 隣で眠る佐織が僕に尋ねた。佐織は僕の恋人になるはずだった女だ。なかなか言うことを聞かないので先週首を絞めた。呆気なく僕のものになってしまった。僕はうなずき、佐織の胸に顔を埋める。冷たく硬くなってしまった佐織の乳房をゆっくりと揉みしだく。
「私が居るから大丈夫。ずっとそばに居てあげるから、安心して眠って」
 優しい佐織。僕は硬い乳首を吸った。何だか懐かしい匂いがした。電球に照らされたこの寒い部屋の中で、僕と佐織は二人きりだ。僕はこれから佐織のためだけに生きようと決めた。佐織の一生を僕は奪ってしまったのだから、佐織の分まで一生懸命生きるのだ。頑張って働いて、僕と佐織の二人だけの生活を守って行かなくてはならない。
「僕を置いてどこへも行かない?」
「ずっとあなたのそばに居るわ」
 顔は見えないが佐織が笑っているのは分かった。顔は昨日食べてしまった。骨は焼いて砕いて水に溶かして飲んだ。佐織はとても美味しい。音のしない心臓に耳をあてる。辺りが恍惚に包まれて行く。僕は射精した。パンツが冷たく湿っていくのが分かったが、佐織から離れたくなかった。可愛い佐織。ずっと僕だけのもの。僕は乳首に噛み付きゆっくりと歯を立てた。少し力を入れると口の中に佐織の乳首が飛び込んで来た。舌の上でそれを転がし、佐織の乳首を味わう。生臭い塊が口の中で動く。それをごくりと飲み込んで隣の乳首も同じように歯を立てた。
 可愛い佐織。ずっと僕だけのもの。


(2010/1)
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[05/22 くろーむ]
プロフィール
HN:
原発牛乳
年齢:
39
性別:
女性
誕生日:
1984/09/21
職業:
自由人
趣味:
眠ること
自己紹介:

ただのメモです。


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